セガミメディクスは大阪に本社を持つ、ドラッグストアと調剤薬局を関東から九州の主に太平洋側で303店舗(2006年現在)をチェーン展開している会社です。
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| 法人名称 |
セガミメディクス株式会社 |
| 法人所在地 |
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場2-7-30 |
| 事業内容 |
調剤薬局経営、ドラッグストアチェーン展開 |
| 従業員数 | 全体 2669 人 | | 営業店舗数 | 全体 322 店舗 |
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20 年以上も前からセガミでは、業界に先駆けて「セルフメディケーション」という言葉を使い、お客様の健康を守るために、積極的な取り組みがなされてきました。
その一環として、調剤専門の「セガミ薬局」第一号店がオープンしたのは 1982 年。以降、調剤業務にも力を注ぎ続け、ドラッグストアの経営を主とした上場企業の中で調剤報酬額第 1位 ( 2005年7月ドラッグマガジンより)という結果を出しています。
○セガミメディクスの教育・研修制度
セガミメディクスでは、新卒者をはじめ中途入社からパートタイマーの方まで、それぞれの経験に見合った内容の研修を行っています。特に今回は、新入社員教育の担当をされている、伊藤慶子さんにセガミメディクスの教育・研修制度についてお伺いしてきました。
Q. セガミメディクスの新人教育について教えてください。
A. セガミでは、新入社員に対する入社時研修は、 OJT を含めると1年間行われます。
まず入社してから 10 日間、大阪本社で集中研修を受けてもらいます。その後配属となり、 1 年間は先輩がマンツーマンで指導を行う現場研修( OJT )になります。配属されてからも 3 ヶ月間は月に 2 回、その後は月に 1 回のペースで、大阪本社でフォローアップ研修があります。
この 1 年間の研修の内容は OTC のいろは、接客についてです。セガミでは OTC で行う接客業務を、全ての基本であると考えており、セガミでは新卒者は全員、初年度は OTC の業務に就くことになります。
2 年目以降は本人の希望に応じて調剤業務に異動することができますが、調剤業務でも当然接客は必要です。むしろ、患者様とのコミュニケーション能力こそが今日の調剤業務にとっては必要不可欠なものですから、初年度に OTC 業務で特にお客様とのコミュニケーションの仕方、接遇を学び、基本を徹底的に身体にしみこませます。そうすることにより、調剤業務に異動したとしても、無理なく患者様に対応することができます。
接客の研修では、基本的な接客マナーだけではなく、相手のことを考えて対応する「接遇」のために必要な「コミュニケーションの取り方」を重点的に行います。
愛想の良さや売ることだけを考えるのではなく、お客様の意見を聞き出し、そこから自分の意見を出していく訓練を大切にしています。
そのための研修のひとつとして、自分自身ではなく他人の紹介を人前でする「他己紹介」を行っております。
これはまず数人のグループを作り会話をしてもらい、その後グループのメンバーを紹介し合うことにより、これでそれほど親しくない相手から、時間内にどれだけ多くの情報を引き出すかということを、身をもって学んでもらいます。
OTC の専門知識については胃腸薬、頭痛薬などと分類し、かなり細かなところまで教えます。在学中に学んだことも、入社するまでの数ヶ月で結構忘れてしまっているものです。大学で学んだことを思い出しながら、さらに実用的な知識を実地研修も交えながら覚えてもらいます。
OJT では、先輩社員と日報のやり取りをし、意思の疎通を図りますが、内容は当人と現場の責任者だけではなく、教育部もチェックを行います。第三者がチェックすることで、お互いスムーズにやり取りが出来ているかを確認します。
こういった現場と本部での研修を 1 年間受けたのち、社員は調剤か OTC 、どちらかの業務に就くのかを選択します。
これは 100 %希望通りに配属されます。そのまま OTC を選択した薬剤師は、ヘルスケア教育、ビューティーケア教育など配属ごとの研修を受け、 OTC の専門知識の向上とカウンセリング力強化を図ると同時に、個別のフォローアップも常に行っていますので、疑問や不安をそのままにしておくことはありません。
調剤を選択した社員は、調剤業務のための薬剤師教育がありますので、経験がなくても問題ありません。また、初年度に受けた OTC や接客の教育は、調剤業務にも十分役に立つ内容ですので、決して無駄にはなりません。
○セガミメディクスの教育・研修制度・2
Q. 中途採用、パートタイマーの研修はどうなっていますか。
A. 中途の方は、新卒者用に月 1 回ないしは2回行っている、本社での研修を一緒に受けてもらいます。
パートタイマーの方の場合は、時間の都合もありますので、教育部が直接該当者の勤務先に出向いて指導を行います。
Q. 今の薬剤師に求められていることとは何でしょうか。
A. スキルだけではなく、コミュニケーション能力が求められているのは誰しもが感じていることだと思います。
セガミではかなり前から「セルフメディケーション」を提唱してきました。ドラッグストアに足を運ぶお客様はどこかしら体調が優れない、もっと健康になりたい、またはもっときれいになりたいと思っています。
そのような方々を救うのが、薬剤師の仕事であると考えています。「お客様の希望をかなえる職業」、ということは突き詰めれば「人の幸せを考える仕事」です。自分が何を考え、どう動けばお客様・患者様が幸せになってくれるのかを考えられるような薬剤師が、必要とされているのではないでしょうか。
また、調剤業務に関しても、ただ調剤をし、それを渡すだけではなく、ひとりひとりの患者様・お客様とのコミュニケーションを重要視しています。薬についてだけではなく、生活習慣についての相談などを受けることもあります。患者様への自然な気遣い、深いやり取りができる薬剤師が今は求められています。
伊東さんはとてもエネルギッシュな方でした。質問に、よどみなく語ってくださる様子から、本当に今の職業にやりがいを持って取り組んでいるのだと強く感じさせられました。
新人教育に携わる傍ら、自らも勉強会や学会に積極的に出席しており、今後、薬剤師はどうあるべきか、薬剤師の地位を向上させるにはどうしたらいいのかを常に考えているとのことでした。
目先のことではなく、将来を見つめて行われる研修・教育は、セガミメディクスだけではなく、セガミメディクスで働く薬剤師個人にも今後役に立つ内容となっています。
伊東さんは、薬剤師の職能を発揮してもらうために、厳しく指導している、と仰っていました。しかし新入社員研修後に、当時の研修が役立ったと感謝する声も届いているようです。
伊東さんをはじめとした、熱心な教育スタッフでセガミメディクスは作り上げられているのです。