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薬剤師の転職・就職サイト > お役立ち情報 > 保坂のりよしの医療制度改革レポート

5.税金が安く福祉充実の州へ人口移動

メディケイドの対象者には医療費ばかりでなく、住宅から食料品にいたるまで政府から提供される。その家の大きさは4LDKの広さで、さしずめ東京だったら月額50万円はする代物。子供が生まれたら離婚届けを出し、まずは政府から提供される住居を手に入れる。そして離婚しているはずの夫と同居しているといった家族は幾らでもいる。これら費用の33パーセントは州民から集めた税金によって賄われているわけで、勤勉な働き手は他州へ逃げ出している。そのため州財政の格差は大きく広がっているのが実態だ。

イリノイ州は福祉の充実した州として有名だが、そのため他州から福祉を求めて集まるメディケイド人口の流入は増加の一途をたどり、州財政は破産寸前まで追い込まれた。地方税や州税を増やすといっても限度があるし、正直なところ大きな負担を強いられる若者の勤労意欲は低下した。そこで、州民たちは余りにも行き過ぎた社会福祉費を全米の平均まで戻すため、タカ派の知事候補を自らの手で擁立した。選挙によって選ばれた新知事は、社会補償予算の大幅な削減など思い切った改革を行った。その結果、イリノイ州からは低所得者の大量流出が始まり、北に隣接するウィスコンスン州ではメディケイドの受け入れに大慌てとなっている。ところで財政の建て直しに大鉈を振るったイリノイ州では、福祉の切り捨てに不満を持つ人たちが賛成議員を拳銃で狙撃するほどの騒ぎが発生した。

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連載コラムTOP


 序.米国の医療改革が
        日本に及ぼす影響


 2.民間医療保険が
        医療の中核を担う

 3.民活から始まった
        医療保障制度

 4.弱者を救済する
        公的医療保険制度

 5.税金が安く福祉充実の
        州へ人口移動

 6.地域医療を担う
        ホームドクター制度

 7.さらに細分化される
        専門医制度

 8.掛け金によって異なる
        医療サービス

 9.米国の病院における
        医療サービス


 11.在宅医療を支える
        ボランティア社会

 12.民間活力が誕生させた
        HMO医療組織

 13.ニクソンが導入した
        新医療保険

 14.カーターから
        レーガンの時代へ

 15.医療事業の
        連邦予算による支出

 16.出来高払いから
        定額払いの医療へ

 17.先進国の平均入院日数と
        糖尿病疾患


 19.公的医療費を補足する
           メディギャップ

 20.米国の処方医薬品
           上位100品目



 23.受け皿の整備が在宅
           医療を進めた

 24.バウチャーを配給する
           ブッシュプラン

 25.負担額によって決まる
           医療サービス

 26.大きな政府の
           復活になるか


 28.処方せんフィーは
          2ドル50セント

 29.6年間で612店の
          独立薬局が消滅

 30.専門性への転換を
          進めるキーン氏


 32.議会が処方せん
        薬価抑制法案を検討




 36.より手ごろな価格の
           医療を約束



 39.医療のセキュリティー
           ナンバー制度





 44.医療費を押し上げる
          医療過誤保険

 45.一夜にして
          百万長者になれる


 47.医療保険の
           不思議なからくり


 49.一杯のコーヒーが
           2億9000万円


 51.乱訴防止法は
         救世主になり得るか