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薬剤師の転職・就職サイト > お役立ち情報 > 保坂のりよしの医療制度改革レポート

8.掛け金によって異なる医療サービス

アメリカで診療を受けるには医療保険が必要である。医師にかかる時や病院に緊急入院する時は、まず受付けで医療保険の加入及び身元の確認が行なわれる。加入していない場合や保険加入の証明書を持っていない場合、一般病院への入院は難しく、医師の診療も断られてしまう。これは医療費の不払いに対する医師や病院側の防衛手段なので仕方ない。医療保険は「ヘルス・プラン」と呼ばれ、たくさんの種類が揃っている。

加入する方法は勤務先の会社で一括加入する方法と、個人で加入する方法の2通りがあるが、個人で加入する方が掛け金の高いのは仕方がない。保険会社の「ヘルス・プラン」を選ぶにあたっては、その値段によって制約が存在する。医師の利用頻度にあわせて自己負担額が決まる。被保険者の対象を本人のみにするか、夫婦2人か、家族全員にするかによっても保険料は異なる。また、補償される医療費の範囲をどこまでにするかについても決めなければならない。それは医師の診療費のみか、病院の費用も含めるか、予防注射、健康診断、出産、歯科費用、薬代などが詳細決められており、適用範囲が広ければそれだけ保険料も高く設定されている。

保険の種類によっては、医師や利用できる病院の選択に制限があるものもたくさんあるので、希望する病院や医者のある場合には、そのプランの条項を確かめておく必要がある。医療費の償還は、医療機関が直接保険会社に請求する場合(Co-payと呼ばれ、保険会社から医療機関に支払われた後、個人負担となる差額分については医療機関から請求する方法) と、個人で立替払いをした後に、自分で保険会社に書類を送り、保険でカバーされる差額を払い戻してもらう方法がある。皆さんが日本で購入した海外旅行傷害保険を使用した場合、取り合えず立替払いを要求されるのが一般的である。その場合は帰国後に保険会社に電話を入れ、状況を説明する必要がある。後日、送られてくる書類に必要事項を記入し、領収書と併せて提出すると、指定した銀行口座に支払った医療費と交通費などが振り込まれる。

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連載コラムTOP


 序.米国の医療改革が
        日本に及ぼす影響


 2.民間医療保険が
        医療の中核を担う

 3.民活から始まった
        医療保障制度

 4.弱者を救済する
        公的医療保険制度

 5.税金が安く福祉充実の
        州へ人口移動

 6.地域医療を担う
        ホームドクター制度

 7.さらに細分化される
        専門医制度

 8.掛け金によって異なる
        医療サービス

 9.米国の病院における
        医療サービス


 11.在宅医療を支える
        ボランティア社会

 12.民間活力が誕生させた
        HMO医療組織

 13.ニクソンが導入した
        新医療保険

 14.カーターから
        レーガンの時代へ

 15.医療事業の
        連邦予算による支出

 16.出来高払いから
        定額払いの医療へ

 17.先進国の平均入院日数と
        糖尿病疾患


 19.公的医療費を補足する
           メディギャップ

 20.米国の処方医薬品
           上位100品目



 23.受け皿の整備が在宅
           医療を進めた

 24.バウチャーを配給する
           ブッシュプラン

 25.負担額によって決まる
           医療サービス

 26.大きな政府の
           復活になるか


 28.処方せんフィーは
          2ドル50セント

 29.6年間で612店の
          独立薬局が消滅

 30.専門性への転換を
          進めるキーン氏


 32.議会が処方せん
        薬価抑制法案を検討




 36.より手ごろな価格の
           医療を約束



 39.医療のセキュリティー
           ナンバー制度





 44.医療費を押し上げる
          医療過誤保険

 45.一夜にして
          百万長者になれる


 47.医療保険の
           不思議なからくり


 49.一杯のコーヒーが
           2億9000万円


 51.乱訴防止法は
         救世主になり得るか