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薬剤師の転職・就職サイト > お役立ち情報 > 保坂のりよしの医療制度改革レポート

12.民間活力が誕生させたHMO医療組織

とどまるところを知らない医療費を抑制するため、ニクソン大統領は1973年に「マネージドケア・プラン」(HMO Act of 1973)を実施した。これはコストの低い医療を行ってきたHMO(民間集団医療組織)に注目し、低金利の助成金を出して育成をはかるものであった。また最低賃金法の対象となる企業はHMOを医療保険の選択肢に加えなければならなくなった。

HMOといえば、オークランドに本部を持つカイザー・パーマネンテが有名だが、会員となった被保険者からの保険料によって運営されている。カイザーの創業は1942年のことで、現在780万人の加入者をもち1万人の医師と契約している。その運営方法は加入者から集められた保険料を人頭割りで契約した医療機関に配布する。そのかわり会員が病気やケガなどをしたときは包括的に請け負い、医療サービスを現物給付というかたちで供給している。会員はあっちこっちの病院をタライ回しされることなく、ホテル並の快適な病室で治療を受けるなどの特典がある。食事も患者の好みに合わせたグルメ料理が用意されているという。

医師の訪問診療については1回あたり5〜10ドルの負担を加入者に求めている。非営利団体なので、残った保険料は会員と医療機関に再配分される。このような性格をもつHMO組織では、すべての関係者が過度の医療を抑制するばかりでなく、むしろ協力してコストを引き下げる努力が行われている。

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連載コラムTOP


 序.米国の医療改革が
        日本に及ぼす影響


 2.民間医療保険が
        医療の中核を担う

 3.民活から始まった
        医療保障制度

 4.弱者を救済する
        公的医療保険制度

 5.税金が安く福祉充実の
        州へ人口移動

 6.地域医療を担う
        ホームドクター制度

 7.さらに細分化される
        専門医制度

 8.掛け金によって異なる
        医療サービス

 9.米国の病院における
        医療サービス


 11.在宅医療を支える
        ボランティア社会

 12.民間活力が誕生させた
        HMO医療組織

 13.ニクソンが導入した
        新医療保険

 14.カーターから
        レーガンの時代へ

 15.医療事業の
        連邦予算による支出

 16.出来高払いから
        定額払いの医療へ

 17.先進国の平均入院日数と
        糖尿病疾患


 19.公的医療費を補足する
           メディギャップ

 20.米国の処方医薬品
           上位100品目



 23.受け皿の整備が在宅
           医療を進めた

 24.バウチャーを配給する
           ブッシュプラン

 25.負担額によって決まる
           医療サービス

 26.大きな政府の
           復活になるか


 28.処方せんフィーは
          2ドル50セント

 29.6年間で612店の
          独立薬局が消滅

 30.専門性への転換を
          進めるキーン氏


 32.議会が処方せん
        薬価抑制法案を検討




 36.より手ごろな価格の
           医療を約束



 39.医療のセキュリティー
           ナンバー制度





 44.医療費を押し上げる
          医療過誤保険

 45.一夜にして
          百万長者になれる


 47.医療保険の
           不思議なからくり


 49.一杯のコーヒーが
           2億9000万円


 51.乱訴防止法は
         救世主になり得るか